2022年5月23日本日のドル円相場分析

calendar 2022年05月23日

先日の東京市場では日米株式指数が上昇して始まったこと
を手掛かりに買いが先行。中国の最優遇貸出金利（LPR、ロ
ーンプライムレート）が引き下げられたことを好感して、
中国株式相場が上昇すると買いが強まり、一時128.21円ま
で値を上げる。ただ、その後は時間外の米10年債利回りが
2.82％台まで低下した影響から127.53円まで反落。ロンドン
市場にかけて欧米株式相場の堅調推移を背景に投資家のリス
ク志向改善を意識した買いが先行。米長期金利の上昇基調な
ども相場の支えとなり、一時128.30円まで高値を更新する
展開。その後NY市場では対ユーロなどでドル高が進んだこと
を受けて円売り・ドル買いが先行すると、一時128.25円付近
まで値を上げたものの、日通し高値128.30円が目先レジスタ
ンスとして働くと失速。一時は2.87％台まで上昇した米10年
債利回りが2.77％台まで低下したことも相場の重しとなり、
127.59円付近まで下押し。ただアジア時間に付けた日通し安
値127.53円がサポートとされると引けにかけては買い戻しが
入る展開。

そんな中テクニカルでは1h遅行スパン価格沿い周期で騰落を
しながら上昇してくるも、雲付近に上値を抑えられ下降。1h
雲下限付近に推移する展開となっております。

引き続きマルチタイム転換線、基準線、雲、遅行スパン周期
に注目して、日足基準線を下抜け下降してきた流れが継続し
てくるのか、遅行スパン価格沿い周期で反転上昇してくるの
かマルチタイムのレジサポを合わせてその方向についていき
ます。

先日の各市場の展開です。

–東京市場–

日米株式指数が上昇して始まったことを手掛かりに買い
が先行。中国の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレ
ート）が引き下げられたことを好感して、中国株式相場が
上昇すると買いが強まり、一時128.21円まで値を上げる。
ただ、その後は時間外の米10年債利回りが2.82％台まで低
下した影響から127.53円まで反落。前日終値付近を挟んだ
レンジ内で上下する一進一退の展開。

–ロンドン市場–

欧米株式相場の堅調推移を背景に投資家のリスク志向改
善を意識した買いが先行。米長期金利の上昇基調なども
相場の支えとなり、一時128.30円まで高値を更新。

–NY市場–

対ユーロなどでドル高が進んだことを受けて円売り・
ドル買いが先行すると、一時128.25円付近まで値を上
げたものの、日通し高値128.30円が目先レジスタンス
として働くと失速。一時は2.87％台まで上昇した米10
年債利回りが2.77％台まで低下したことも相場の重し
となり、127.59円付近まで下押し。ただアジア時間に
付けた日通し安値127.53円がサポートとされると引け
にかけては買い戻しが入る。なお、黒田東彦日銀総裁
は主要7カ国（G7）財務相・中央銀行総裁会議後に記
者会見を行い、「足もとは輸入物価が上昇。（物価
安定目標に掲げる2％に到達について）安定的な推
移にはならず、続かない」などと発言。「マイナス金
利を含む現行の長短金利操作（YCC、イールドカーブ
・コントロール）政策を軸とした強力な金融緩和政策
を粘り強く続け、経済の回復をしっかりサポートする
」との考えを改めて示した。